企業のWEBサイトはブランドを示すために重要な存在で欠かすことはできない時代となりました。
多種多様な企業のWEBサイトがあり、管理方法もさまざまです。
社員でWEBサイト運用をする企業も増えましたが、予期せぬトラブルに遭遇することがあります。
WEBサイトの運用は誰でも管理できる部分もあれば、そうでない部分も多くあります。制作、更新、運用、マーケティングと、各プロセスが様々な専門知識を必要とするためです。
よくある注意点やそれぞれの管理作業の意味などを解説していきます。
全体像を把握して、より効果的なWEBサイト運用を目指しましょう。
目次
自社でWEBサイト運用する為の業務内容
まずは自社でWEBサイト運用するための業務内容を把握しましょう。
WEBサイト運用は、企画、制作、更新、運用、マーケティングの各プロセスを網羅する必要があります。相互に関係しており、一つの管理をおろそかにしてしまうと、他のプロセスにも悪い影響を与えます。全体のバランスを見て、しっかりと管理することが必要となります。
【ディレクション】企画・制作進行管理
企画・制作進行管理は、WEBサイトの全体的なビジョンや目標を設定します。また、具体的なプランを作成する役割を担います。
要件定義も必要になるため、WEBサイトの設計、レイアウト、コンテンツの選択、使用する機能の検討なども含まれます。制作スケジュールを管理し、予算内での完成を目指します。
【更新・運用】コンテンツの更新・リライト
更新・運用は、WEBサイトを継続するために必要なメンテナンスや最適化を担当します。
WEBサイトでは内容を常に最新の状態に保つために、定期的にコンテンツの更新・リライトが必要となります。
また、ユーザーのフィードバックやGoogle Analyticsなどのデータを利用して、サイトのパフォーマンスを改善します。
【マーケティング】SEO・コンテンツマーケティング
マーケティングは、WEBサイトの情報をより多くのターゲットに届けるために必要です。
WEBサイトの視認性とユーザーエンゲージメントを向上させる役割を果たします。
SEOやコンテンツマーケティングなどの戦略を用いて、コンテンツの品質を高め、ブランド認知度と信頼性を向上させます。
WEBサイト運用でのトラブル事例
WEBサイト運用では、様々なトラブルに直面することがあります。サイト更新などシステム的なトラブルや、ドメインサーバの更新が切れてしまうなどの事務手続きのトラブルなど数え切れないほど存在します。
代表的なトラブルを把握して、困りごとに遭遇しないよう少しでも多く、リスクを回避していきましょう。
サイトの更新ができない
サイト更新ができないトラブルには、様々な原因があります。
システムのエラーやサーバの問題など、具体的なエラー原因を特定することが解決への第一歩です。
WEBサイトにエラーメッセージが出ている場合は、エラー文章から原因を特定できます。
例えば「404 Not Found」のような表示があれば、ファイルが存在しないエラーだとわかります。サーバからファイルが消えていないか、ファイルの位置が間違っていないかなどを確認することで解決へ近づきます。
ドメインサーバの更新が切れてサイトが表示されない
ドメインサーバの更新が切れると、サイトが表示されなくなってしまいます。
ドメインは1年や2年、3年など年単位で契約することが一般的ですが、契約更新を怠ってしまうとドメインの取得権利がなくなってしまいます。
契約が失効してしまうとドメインが別の所有者に使われてしまう可能性があります。自動更新の設定や、決済クレジットカードの期限が切れていないかなど、定期的に確認しましょう。
別の端末やブラウザで表示が崩れる
端末やブラウザの種類によって、WEBサイトの表示が崩れる場合があります。
WEBサイトのコーディングの段階でレスポンシブデザインが適用されていなかったり、ブラウザの互換性がなかったりなど、いくつかの原因が考えられます。
様々なデバイスやブラウザでのテストと最適化が必要です。
Google ChromeやSafari、Firefoxなど、一般的によく使われているWEBブラウザで確認するだけでなく、MacBook、Windows、スマホなどの実機でも確認を行いましょう。
WEB担当者変更により記録が抜けてしまう
WEBサイトのトラブルはシステム的なものだけでなく、物理的な問題もあります。
WEB担当者の交代により、WEBサイトの運用記録が失われてしまわないように注意しましょう。
特に更新を担当する人が一人しかいない場合など、適切な引き継ぎプロセスや文書化を行っておくと安心です。
退職や休職など、ある日突然発生するリスクに備えて、ドキュメントの作成と定期的な更新を行いましょう。
自社でWEBサイト運用する際の注意点
WEBサイトには運用においても、多くの注意点があります。
運用体制の整備と、どこまで社内で行うかを明確にすることが重要です。
運用体制の整備をする
適切な運用体制を整備することで、WEBサイト運用がスムーズに行えます。
各業務の役割と責任を明確に定義し、必要なリソースと人員を正確に把握しましょう。
どこまで社内でするか決める
WEBサイト運用には多くの専門知識が必要になる場面もあります。
作業工数やスキルも含めて社内リソースをきちんと把握しましょう。必要に応じて外部パートナーやWEB制作会社へ管理業務を委託します。
委託する費用はかかりますが、効率的な業務分担とリソースの最適化が可能になります。
まとめ
自社でのWEBサイト運用は、多くの専門知識と労力を必要とします。
適切な計画と管理により効果的に行うことが可能です。
多くのトラブルは事例を知り、きちんと対策をしておくことで未然に防ぐことができます。
管理やトラブル対応は、社内だけで対応するのは難しい場合が多いため、外部へ協力を依頼していきましょう。
役割の切り分けを行い、リソースを最適化することで、WEBサイトのパフォーマンスを向上させることができます。