企業規模に関わらず「SDGs」に取り組むことが、事業の成長につながる時代となり始めています。

日本国内はもちろん世界全体が変化しているため、SDGsの取り組みを行い、対外的にアピールすることが大きな成功を掴むチャンスです。

企業にとって”SDGsへの取り組み”が重要な理由

SDGsへの取り組みは、経済や環境や社会などに対するメリットがあるのはもちろんですが、取り組む主体の企業にとっても見逃せないメリットがあります。

企業の持続可能性についてアピールできる

持続可能(サステナビリティ)な経営を行うことで、社会的な信頼を獲得できます。

新興国の台頭や、新型コロナウイルスの影響を受けた市場環境など、企業が対応すべき課題は変化を続けています。変化に対応して長期的に成長するために、持続可能性を取り込んだ経営戦略は欠かせません。

社会課題への取り組みがアピールできる

SDGsに取り組むことは環境課題や社会課題に配慮することです。日本経済団体連合会や各業界団体がSDGsに取り組んでいる現状もあり、環境や社会を無視してしまうと、消費者や取引先に対してネガティブな印象を与えてしまう可能性すらあります。

社会全体の関心が強い課題と向き合うことで、顧客や取引先から「信頼できる企業だ」と認識してもらうチャンスになります。

新たなビジネスチャンスを創出できる

環境省は「SDGs活用ガイド(第2版)」にて、SDGsが示した潜在的マーケットについて言及しており、SDGsによってもたらされる市場機会の価値は年間12兆ドル、2030年までに世界で創出される雇用は約3億8000万⼈と発表しています。世界規模で考え方が大きく転換するタイミングなので、新たなビジネスを創出する機会となり得ます。

〈参照〉持続可能な開発目標(SDGs)の推進/環境省

SDGsの取り組みを発信する方法

SDGsの取り組みを理解し、実行するとともに、企業としての活動を対外的にアピールすることで、社会や経済を盛り上げる貢献に繋がります。

また、自社のブランドイメージも向上するため、以下の4点を中心に、SDGsの取り組みは積極的に発信していきましょう。

経営戦略などでビジョンを伝える

最も大切なことは経営戦略です。SDGsの取り組みを経営戦略や中長期戦略に織り交ぜて語ることができます。

商品・サービスへ紐付けて伝える

2つ目に商品とサービスです。製造過程や素材など、自社の提供するものとSDGsの関連付けを発表していきましょう。

プロモーション活動

3つ目にキャンペーンの実施です。動画やパンフレットなどの媒体を活用し、自社だけでなく取引先や消費者を巻き込んだプロモーション活動を行うことで、対外的なアピールを兼ねてSDGsの取り組み行えます。

認証を取得する

持続可能な原材料調達や環境・社会的配慮につながる認証ラベルを取得すると、ひと目でSDGsの取り組みを伝えることができます。

サステナブルラベルについては、一般社団法人日本サステナブル・ラベル協会(JSL)のサイトで詳しく説明されています。

〈参照〉サステナブル・ラベルってなに?/一般社団法人日本サステナブル・ラベル協会(JSL)

まとめ

SDGsは社会や環境のためだけでなく、企業の成長に直結する新しい取り組みです。
プロモーション活動のような自社だけでなく、顧客を巻き込む対外的なキャンペーンを開催することで、SDGsに取り組むと同時にブランドイメージ向上も推し進めることができます。

企業としての成長を促進するため、SDGsへの取り組みを実施することと並行して、取り組みのアピールも行っていきましょう。