自社サイトの文章や画像を盗用されてしまう出来事が、インターネットではよく起きます。残念ながらどんな対策をしたとしても様々な抜け道があるので、情報の盗用を完全に防ぐことはできません。
ですが、コピーされることを防ぐ機能をWEBサイトに搭載したり、無断転載をひかえてもらうための意思表示をしたりと、効果のある対策は存在します。WEBサイトのコンテンツを保護するための具体的な方法を紹介します。
目次
WEBサイトのコピーを防ぐ方法
文章や画像のコピーやダウンロードを防ぐために、WEBサイトのシステムに特定の動きを禁止することができます。
右クリック禁止
WEBサイトのコーディングでbody要素に<body onContextmenu=”return false”>と記載すると、右クリック操作を禁止する設定ができます。マウス操作でのコピーを防げますが、ショートカットコマンドでコピーされてしまうので効果はあまり高くありません。
また、WEBサイトの内容によっては、右クリックが必要になるので、ユーザーの利便性を下げてしまいます。
コピー禁止
同じくWEBサイトの設定で<body oncopy=”return false;”>と記載することでコピーを禁止できます。特定の要素だけに限定してコピーを禁止する設定も可能な、最も現実的な対策です。
無断転載禁止と記載する
「無断転載禁止」として、訪問者に呼びかけることもできます。誤解を防ぐためにできるだけシンプルに記載することが大切です。例えば「当サイトの情報を転載、複製、改変等は禁止いたします」など簡潔に記載するとよいでしょう。
また、「”無断で”転載を禁止」の記載にすると、転載するために確認の問い合わせが来てしまい、対応の手間がかかってしまいます。”無断で”という言葉は入れずに、「転載を禁止」とすると誤解を減らせます。
WEBサイトのコピーを禁止する際の注意点
具体的なコピー対策とあわせて、WEBサイトの情報公開について、インターネットの世界で一般的とされている知識や常識も理解しておきましょう。
完全にコピーを防ぐことはできない
紹介したように、コピー操作を禁止する方法はありますが抜け道はあります。例えば画面のスクリーンショットを撮り、OCRという画像上の文字を読み取りテキストにする機能を使うことで、文章はコピーできてしまいます。
完全に防ぐことは不可能なので、コピーされると問題になる情報は、WEBサイトに載せないという選択を取るしかありません。
WEBサイトは”オープンな場”であるべき
文章や画像の引用は必ずしも違法ではありません。「コンテンツとの関連性がある」「オリジナルの文章と引用の文章が区別されている」「著者やURLなど出典元を明記している」など、一定条件を満たしていれば、誰であってもインターネットなどで公開された情報を引用することができます。
著作権で保護されている情報であっても、上記などの条件を満たした引用であれば違反にはなりません。
まとめ
企業サイトの情報を盗用しようとする悪意のある人には、コピー禁止などWEBサイトの設定で対処できます。どんな対策を施しても、「サイトの情報を間違いなく保護する」という方法は存在しません。
条件を満たした引用は誰でも自由にできてしまうことも踏まえて、WEBサイトに掲載する情報の取捨選択をしていきましょう。