会社案内や製品パンフレットの表紙デザインで最も大切なのは「印象に残ること」です。瞬間的に注意を集め、内容に興味を持ってもらうことで、見込み顧客との関係が始まります。
興味を持ってもらうことができた後に、製品や企業の魅力を伝えていきます。まずは最初に好印象を持たれなければ、情報を届けるチャンスは手に入りません。
ここでは第一印象にこだわるべき理由や制作する際のポイントについて解説していきます。
目次
印象に残る”表紙”の効果
印象に残る表紙を作ることは、顧客を集めるための第一歩です。記憶に残るデザインの工夫や役割について確認しておきましょう。
ファーストインプレッションで手にとってもらう
大げさに表現すると3秒以内のファーストインプレッションで、パンフレットや企業情報が役に立つかどうかは決まります。
顧客は文字や記載されている内容を詳しく見る前に、パッと目に入った印象で、そのパンフレットから情報を仕入れるかどうか判断してしまいます。詳しい説明を伝える以前に、直感的に気に入られることが表紙デザインには欠かせません。
会社イメージ・商品・サービスを一瞬で伝えられる
すべての情報を一瞬で伝えられるかどうかがポイントです。製品仕様や会社の詳しい事業内容など、詳細な情報を一瞬で伝えることはできませんが、製品や会社の印象は一瞬で伝えることができます。
表紙デザインでは無駄な情報を極限まで省き、企業のイメージや信頼感、製品が持つ特徴など、最も強調されるべきことを伝えることに注力します。
手元に残してもらうことで未来の集客
印象に残る表紙デザインは、長期的に見ても利益があります。パンフレットや会社案内は、顧客の手に渡った数カ月先でも、お問い合わせつながる可能性がある媒体です。一瞬で情報を伝えられるデザインと、コンパクトにまとめた情報を伝えることで、長期的な記憶に残りやすくなり、未来の集客が期待できます。
印象に残る表紙デザインを制作するポイント
ここからは実際にどのように制作するのか確認していきましょう。印象に残る表紙デザインを作る際の参考にしてみてください。
コンセプトを明確に
最初にコンセプトを明確にしましょう。コンセプトを明確にすることとは、「どのような人」に「どのような情報」を伝えるのか情報を絞り込むことです。
自社が顧客として想定している人を明確にして、その人たちに伝えるべき情報をはっきりと定義することで、パンフレットの役割が決まります。
ターゲットを惹きつけるトーン
パンフレットを手にする人に響きやすい言葉の選び方や、配色などを検討しましょう。
例えば、自社の製品を購入する企業が老舗で慎重な社風であれば、落ちついた色味のデザインや丁寧で信頼しやすい言葉を選んでパンフレットを制作します。とにかく安さを重視する顧客を想定している場合は、自社製品がローコストで魅力的であることを数字と合わせて伝えるなどの工夫が大切です。
想定しているターゲットが理解しやすい言葉や雰囲気に配慮してトーンを調整してください。
読みやすいキャッチコピー
キャッチコピーでは最も重要な情報を一言でまとめます。
自社で取り扱う製品が納品スピードに自信を持っているのであれば、具体的な納期とともに高品質な製品を渡せることなどをキャッチコピーに含めます。納品までに時間はかかるものの、クオリティーが国内随一という場合は徹底した品質追求を行っていることを一言でまとめます。
自社の製品や企業の特徴を一言で伝えることで、キャッチコピーの完成度は高まります。また、視認性が高いフォントや配置、背景と色の組み合わせなども検討しておきましょう。
紙質にもこだわりを
物理的な特徴を活用して強い印象を作る方法もあります。
パンフレットのサイズを規格外にしてみたり、紙質やインクに特殊な加工を施すことで、違いを直感的に理解してもらえます。コンセプトやターゲットに響くトーン、読みやすいキャッチコピーなどを作った上で、紙質やインクを一工夫することもおすすめです。
まとめ
会社案内や製品パンフレットを作る際は、手に取った人の記憶に強く残るデザインを最重要として制作しましょう。
その上で具体的な制作として、想定される顧客と相性がいい配色や言葉の選び方、キャッチコピーなどを工夫することで、完成度を高められます。
物理的な個性の出し方として、紙質やインクなどを工夫して印象を作り出す方法も必要に応じて活用して、完成度の高い表紙デザインを目指しましょう。