WEBサイトの構成は、自社が伝えたいことを明確にした上で、ユーザーが求めている情報を見つけられるように配慮した設計が欠かせません。ユーザーが求めている情報を探るには、ここで紹介するUXやUIといった視点がとても大切です。

ユーザーに満足してもらえるWEBサイトの構成について解説していきます。

WEBサイト構成のポイント

WEBサイト構成は、「UX(ユーザーエクスペリエンス)」と「UI(ユーザーインターフェイス)」の観点でまとめることがポイントです。

それぞれの違いを理解し、UXとUIの視点を組み込んだ設計を意識しましょう。

ページの構成(UX:ユーザーが探しやすいように)

UXは「顧客体験」を意味する言葉で、WEBサイトを訪問した人の体験を想定するための考え方です。

WEBサイトの構成でUXの視点を活用するには、ユーザーが探している情報が何かを想定して必要なページを書き出します。いくつかのカテゴリーを作り、どのページがどのカテゴリーに入れられるか検討していきます。

具体的な例で考えてみましょう。

カテゴリー ページの種類
・トップページ
・企業情報
・製品情報
・導入実績
・コラム
・問い合わせ
・製品Aの詳細情報
・製品Bの詳細情報
・製品Cの詳細情報
・A社の導入事例
・B社の導入事例
・社長のメッセージ
・社員が製品について紹介するブログ

上記のようなページの種類とカテゴリーがあった場合、以下のようにまとめられます。

カテゴリー ページの種類
トップページ
企業情報 社長のメッセージ
製品情報 製品Aの詳細情報
製品Bの詳細情報
製品Cの詳細情報
導入実績 A社の導入事例
B社の導入事例
コラム 社員が製品について紹介するブログ
問い合わせ

ページごとのレイアウト構成

UIには「ユーザーの目に触れる」のような意味があります。WEBサイト構成をUIの視点で考えることは、ユーザーが見やすいようにレイアウトを施すことです。

レイアウト構成では、WEBサイト掲載のために用意した画像や動画、文章などを見やすいよう配置方法を検討します。

WEBサイトのページ構成を決めるポイント

ページ構成は主にUXと関連しています。ページ構成を検討するためにはまず、WEBサイトの目的を明確にします。目的から逆算することで、必要なページが明らかになっていきます。

何を伝えるためのWEBサイトなのか

WEBサイトを制作する目的を始めに決めておきましょう。目的によってレイアウトで目立たせる文字や、WEBサイト構成で重きを置くページに違いがあります。

例えば、たくさんの製品を持つ企業が、ラインナップの幅広さをアピールするには、複数の製品ページを制作するかもしれません。1つの製品を持つ企業が、製品が備える機能を丁寧に紹介する場合は、多角的な視点で機能を紹介するページが必要となるでしょう。

どのようなページが必要か

目的を決めたあとは、「サイトマップ」を作成します。サイトマップはWEBサイトにあるすべてのページを書き出したリストです。サイトマップを使うことで、視覚的にWEBページの階層やページ間の関係を検討しやすくなります。

WEBページごとのレイアウト構成を決めるポイント

WEBページのレイアウト構成は主にUIと関連があります。WEBページのいくつかの代表的な雛形を用意して検討します。WEBサイトによってはすべてのページでレイアウトが共通していない場合もありますが、代表的な雛形を用意することで、レイアウト構成のためにかける時間を削減できます。

レイアウト構成で検討する項目は主に以下の2つです。

伝えたい情報をまとめる

ページの中で重要な情報とあまり目立たせる必要がない情報の区別をつけます。WEBサイトを制作する側が伝えたい情報に加えて、ユーザーが求めている情報が何であるかまで配慮して情報をまとめましょう。

ページを遷移しやすいようにする

ユーザーが求めている情報が1つのページで伝わりきるとは限りません。情報の理解を深めるために、必要な情報が掲載されているページへ移動できるレイアウト構成を意識しましょう。

例えば、製品の概要を紹介するページを読んだユーザーは、製品についてより詳しい情報を求めるかもしれません。その場合は個別の機能を紹介するページへのリンクを掲載します。また、詳しい情報よりも実際にサービスや製品を使ってみたいユーザーがいるであろう場合は問い合わせページなどへのリンクが必要です。

まとめ

WEBサイトの構成は目的に応じて、全体のページ構成や個別のページレイアウトを検討することで、ユーザーが求めている情報を提供しやすくなります。

UXとUIの視点を活用し、サイトマップやレイアウト構成を作りましょう。両方の視点を持つことで、ユーザーが満足するWEBサイトを作りやすくなります。